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アスベスト用語集

石綿(アスベスト)

石綿(アスベスト)は、天然石の鉱物繊維で、その種類には蛇紋(じゃもん)石系のクリソタイル(白石綿)と角閃(かくせん)石系のクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、アンソフィライト、トレモライト、アクチノライトがあります。耐熱性、耐久性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に優れていたことから、建設資材、電気製品、自動車、家庭用品等様々な用途に広く仕様されてきました。
しかしながら、空中に飛散したアスベストを吸入することで、肺がんや中皮腫等の病気を引き起こす恐れがあるといわれ、現在では、労働安全衛生関係法令による使用禁止の措置がとられています。

囲い込み

吹付けアスベスト等に対する工法のひとつで、石綿が吹き付けられている天井、壁等を石綿を含まない建材等で覆うことにより、吹付けアスベスト等の損傷を防ぐとともに、アスベストを室内等に飛散させないようにする方法をいいます。

クリソタイル(白石綿)

アスベストの一種で、蛇紋(じゃもん)石系の天然鉱物です。白石綿ともいいます。クリソタイルは、クロシドライトなどに比べて有害性(発ガン性)が低いといわれ、クロシドライトなどの使用禁止(1995年)以降も使用されていましたが、関係法令により現在では原則として使用が禁止されています。

クロシドライト(青石綿)

アスベストの一種で、角閃(かくせん)石系の天然鉱物です。青石綿ともいいます。クロシドライトは、クリソタイルに比べて有害性(発ガン性)が高いといわれ、1995年の労働安全衛生法施行令改正により、クロシドライトやそれらの含有製品の製造、輸入、供給および使用が禁止されています。

定量分析

吹付けアスベスト等の中に含まれるアスベスト含有の割合(重量パーセント)を把握するために行う分析をいいます。

定性分析

吹付けアスベスト等のアスベスト含有の有無を把握するために行う分析をいいます。アスベストの含有率を知るためには、定量分析が必要です。

濃度測定

大気中に飛散するアスベスト本数を把握するために行う測定をいいます。
大気中のアスベストをろ紙に採取し、顕微鏡で見える範囲のアスベスト繊維の本数と採集した空気の量から計算して求めます(単位:
本/リットル)。
大気中のアスベストの基準はありませんが、大気汚染防止法では、アスベストを取り扱う工場の敷地境界での規制基準は、1リットル中10本と定められています。

負圧除じん装置

アスベスト除去工事を行っている間の現場で、粉じんによる汚染を防止するため、隔離・養生した作業区域内を負圧に保ち、外部に
粉じんが浮遊しないようにするための装置。

吹付けアスベスト

アスベストにセメント等の結合材と水を加え混合し、吹付け機を用いて吹付けたものをいいます。昭和30年代から壁や天井等の防火・耐火・吸音性能等を確保するため、幅広く用いられました。
吹付けアスベストには、アスベストを0.1%を超えて含有する「吹付けロックウール」、「吹付けひる石(バーミキュライト)」、「パーライト吹付け」、「発泡けい酸ソーダ吹付け石綿」等の他、外壁の仕上げに使用される吹付タイル等の「吹付仕上塗材」も含まれます。

封じ込め

吹付けアスベスト等に対する工法のひとつで、アスベストの飛散が生じないようにしながら、吹付けアスベスト等の表面又は内部に固化を浸透させるなどして、吹付けアスベスト等の損傷を防ぐとともに、アスベストを室内等に飛散させないようにする方法をいいます。

ロックウール(岩綿)

玄武岩、鉄炉スラグや石灰などを混ぜたのち、高温で溶かし作られる人口の鉱物繊維です。耐火性にも優れていることから、アスベストの代替材として広く使われるようになりました。